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冗談じゃないわったら冗談じゃないわ

Meteorit
・・・別のところで一度使ってしまったネタで恐縮なのですが、先般日本学士院のポスターが掲示されているのを見かけ、そこにケルン大学名誉教授のクラウス・シュテルン氏の来日記念シンポジウムが開催される旨が書かれていたのですが(リンク貼るのはあまりに申し訳ないので、ご関心のある方はぐぐってください。ちなみに9月18日開催だそうです)、そこでまず真っ先に、『コメットさん☆』のメテオさんを思い起こしてしまったのです(笑)。私特にツンデレ属性はないのですが、第17話の「メテオさんの涙」は今思い返しても良い話でしたね。
#しかし、改めて見てみるとコメットさん、「コズミックバトンガール」と、なんだか名状し難い感じの肩書きなのですね(笑
##いかん、『コメットさん☆ StarDiary』を眺めてたら、DVDBOXが欲しくなってきてしまったぞ(笑

少し前に、「作品世界の中でキャラクターが歌う」という営為の構造について言及したことがあったが、上述の論においては、「キャラ」のレイヤーを媒介させなくとも「声優が歌う楽曲」としてその歌が成立していることを前提としており、おそらくは、「声優」という存在のアーティスト(歌手)としてのプレゼンスが社会的に上昇していることとパラレルな現象であるように思われる。しかしこれと平行して、古典的な意味での所謂「キャラソン」もまた、営々と世に問われ続けていることは言うまでもない・・・先般落掌した『咲』のキャラソンアルバム『THE夢のヒットスクエア キャラソン対局編』は、まさしくこのような意味での古典的な「キャラソン」をラインナップしたものであった。
これは印象論であるが、一時期の「キャラソン」は、このようなアルバムの形式ではなく、「キャラ」ごとにシングルカットされるという戦略が採られていたように思う(嚆矢となったのは『東京ミュウミュウ』あたりであろうか)。もとよりこのことにはさまざまな意味を見出すことが出来ようが、この戦略が選択肢に入ることの前提としては、「キャラ」がコンテクストとなる作品世界から切り離されても「消費」可能である、という認識をコンテンツの作り手/受け手が共有しているという状態が想定できるように思われる・・・言うまでもなくこの想定は、東浩紀が『動物化するポストモダン』の執筆時に仮説として提示した「データベース消費」のモデルを念頭に置いている。しかし、やはり過去に若干言及したように、東浩紀自身がこのモデルを放棄しつつあり、理念型としての「データベース消費」モデルはおそらく破綻を含みこんでいる、パフォーマティヴな論だったのだろう。
#ちなみに宇野常寛は、データベース化される「記号」に<時間/歴史>のモメントが欠けていると批判しているが(「Perfumeと相対性理論を語れば09年の音楽を語ったことになるなんて思わないよ絶対」『PLANETS』vol.6)、この点についてはやや異論がある。別稿にて論じたい。
さて、古典的な「キャラソン」は、ある程度共通の構造を持って作られているが、いずれもその構造は「キャラ」と作品世界とのアンカーとして機能するものである・・・間奏の際にモノローグが入る、というのが最も直裁なものだが、(声優ではなく)「キャラ」が歌っていることを示す手法としては、作中でその「キャラ」が用いる独特の言い回しを歌詞に挿入するという手法もよく用いられるようである。これを<物語回帰>の傾向として把握することが可能かどうかは慎重に検証する必要があるが、少なくとも、龍門渕透華のキャラソン「逃がしません・・・ですわ!」と、メテオさんのキャラソン「ゴーイングLOVE」では、同じようなツンデレ類型であるにも拘らず、時期的に先行する後者の方がキャラソンとしての完成度が高いように思われるところを見ると、「ゼロ年代」のコンテンツは、斯界で指摘されるほど大きな変容を被っているわけではないのかもしれない。
#茅原実里より本多知恵子の方が高笑いが上手いだけかもしれないが(笑

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Comments

Hello, yup this article is truly nice and I have learned lot of things from it about blogging. thanks.

Posted by: best dating sites | December 05, 2014 at 11:02 AM

kanaさま
コメント有難うございます…つーか斜め上から来ましたね(笑

『東京ミュウミュウ』はなんだか妙に印象に残っていたので書いてしまったのですが、実際にはもっと前から展開されている手法でしょうね…すっかり見落としてましたが、ウチにも『絶対無敵ライジンオー』のキャラソンシングル(まあ、2名で1枚ですが)がありましたよ(笑

『ハルヒ』は最近、キャラソンを集めたアルバム(『涼宮ハルヒの記録』)が出ていましたが、さらにアレンジを変えたヴァージョンが収録された別のアルバムも時間差で出ましたね。こういうのが最近のトレンドなんでしょうか?

Posted by: 鏡塵 | September 01, 2009 at 11:08 PM

訂正。
棚に幽遊白書のシングルがありました。こちらの方がずっと前ですね。他にも8㎝シングルでセーラームーンRや青空少女隊などもありましたので、遡ればレコードの時代まで行くのかも知れません。

Posted by: kana | August 31, 2009 at 11:59 PM

ども。従兄弟です。
キャラ毎のシングルは、記憶してるかぎり、センチメンタル・グラフティの物が最初ではないかと思います。
また、現在では(どこまでをここでの「キャラソン」とするのかに認識の差がありそうだけど)アルバムで出る方が少ないかと。最たるものが「ハルヒ」。

Posted by: kana | August 31, 2009 at 01:10 AM

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