弱虫は庭に咲くひまわりに笑われる

・・・ひまわり、というと陽性の花のはずなのに、どうして『小公女セーラ』だとこんなに暗いのでしょう(笑
イラストは、『BAMBOO BLADE』から部長のキリノ。おそらく王道の愉しみ方はタマちゃんの可愛らしさを愛でることなのですが、私としてはやはりキリノの無前提な前向きさを推します。アニメ版では次週のエピソードですが、「トランスキリノ」はなんだかこれまでのスポーツものの概念を根底から崩してしまうような。
#前回なんだか「世界の真ん中で低脂肪乳を叫ぶ」みたいになってしまったので、その誤解を解くためにも・・・。
##蓋然性が高いのは否定しませんが(笑
個人的な嗜好に今ひとつ合致しないので、私はあまりスポーツを素材とした作品に親しみが無いが、「女子スポーツ」を素材とした作品、例えば『エースをねらえ!』や『アタックNo.1』などを範型とするならば、そこには何らかの形でジェンダー・バイアスのかかった加工がなされることが多いようである。前者におけるそれが、年上の男性コーチの存在という物語構造として示されていることは、後に『トップをねらえ!』でパロディ化されているところからも窺い知ることが出来るし、後者に至っては、オープニングテーマの中であからさまに「女の子」であることの価値づけの自明性を表明しているのは周知の通りである。そもそも「スポーツもの」の作品が、練習(特訓)によって強敵を克服することが可能であるという前提に立っており、その(弁証法的な)克服過程が、つまるところ<近代>の物語に含みこまれていることも、やはり自明であろう。
ところが、『BAMBOO BLADE』に象徴されるような最近の作品は、上記したような構造を要素としては持ちながらも(例えば、タマキが外山に対してアトミックファイヤーブレードを繰り出す条件は、相手が年上で経験者であることに加え「男」であることであったことを想起されたい)、ドラマトゥルギーの中ではこの構造は徐々に後景化していくという点で、既存の「スポーツもの」とは異なる性質を持っているように思われる。そこで描かれようとするのはもっぱら室江高校のヒロイン5名の関係性であり、ヘテロセクシュアルな関係性からは一定の距離感がある・・・この点、『あずまんが大王』や『らき☆すた』など、近時の所謂「萌え4コマ」作品の動向とも共通するところがありそうである。
ところで、一見ジェンダー的な構成を強く意識しているようでありながら、その主題が追及されないやや特殊な「女子スポーツもの」として、川原泉の『メイプル戦記』が挙げられよう。ストーリーラインは確かに「女性の女性による女性のための球団」が既存のプロ野球においてペナントを勝ち取る、という、極めてジェンダー的な意識を強く含みこんだものであるものの、そのカタルシスは、例えば「私を野球に連れてって」の、絶妙な75調の訳詩であったり、「山の神」「海の神」「竈の神」との類比から「野球の神様」を導き出したりするところだったりするのである・・・まあ、およそ川原泉の作品はそうだ、とも言えば、それまでの話なのだが。
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Comments
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>文月さん
どうもです。『おお振り』はいろんな意味で新機軸の作品だと思いますが、最近はもっぱら「女性の側から」消費されていると仄聞しているので…(笑
Posted by: 鏡塵 | February 08, 2008 01:24 AM
「女性の女性による女性のための球団」と言われると思わず『おおきく振りかぶって』を連想してしまいます。
男性を完全に指揮下(保護下?)において、彼らの苦楽を傍から(萌え視点で)見るという手法を現代的と仮定すると、女性を選手にしていた時代とは隔世の感があるような?
Posted by: 文月文 | February 06, 2008 10:41 PM