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斧を手にして法廷へ

Julva
・・・いや別にネタではなく(タイミングはネタですが(笑))、副題に「中世アイスランドの紛争解決手段」とつく、きちんとした論文のタイトルです(『紛争と訴訟の文化史』所収)。絵柄は、『ヴァイキングっ娘猛将伝ユルヴァちゃん』・・・いや違った『ヴィンランド・サガ』からユルヴァ。マンガとして非常に良質ですし、なによりさまざまなコトを考えさせられます。第4巻の帯はちと狙いすぎという感がありますけど(笑
#カラー指定がわからなかったので適当に塗ってしまいました。しかしなぜピンク髪・・・『どくそせん』を読んでいたからいけなかったか(笑

近時京都で発生した、警察関係者が16歳の次女に斧で殺害された事件を受けて、深夜枠のアニメがえらいことになってしまっているようである。今期放映されているもののなかでマズいものはかなりあるように思われるが、とりわけ『ひぐらしのなく頃に解』は、事件との関連性が問題視されることはある程度予想の範疇に含まれていたと言えるだろう(『罪滅し編』でのレナの凶器は確か斧だったし)。この種の事件が起こるたびに、加害者が触れている可能性のあったアニメやゲームとの因果関係が取り沙汰され、それを受けてマスコミがかなり過剰に「自粛」を行う、という行動様式はもはや定型化されているので、巷間の話題はもっぱら、地上波未放映分を収録したDVDの宣伝効果がいかほどか、というような点にあるようである。ある意味、冷静な対応だと言えるだろう。
#私個人としては、『ひぐらし解』はDVDを購入してまで見たいわけではないけれども、第一シリーズよりもはるかに作画が安定していたので、やや残念ではある。
##なお、このブログでも、過去にいくつか『ひぐらし』の原作・アニメについて言及した(これとかこれとかこれとか)
###・・・やはりかないみかか(何が(笑))。
今期地上波で放映していたアニメの中で、どの作品が最も流血シーンが多かったか、ということについては、積算基準の違いもあるので一概には言えないが、いささか興味深い事例と思われる作品は『撲殺天使ドクロちゃん』であろう(『ClubGeneon』と『アニメTV』で放映)。というのは、この作品については、先に言及した『コンテンツの思想』のなかで、斉藤環が「キャラクター/キャラ」の概念について検討する上で示唆的な作品、として例示しているからである。何度エスカリボルグで撲殺されても連続性を保ち続ける『ドクロちゃん』の主人公に現代性(細胞レベルまで分解されても再生が可能、という「キャラ」というレベルの仮構)を見出すことが可能であるとすれば、斧による父親殺し、という、ある意味極めて多層的に表象性を帯びた今回の事件は、おそらくいかようにでも解釈可能な「記号」と化すことになろう。
#つーか「ラカン萌え」で全てオチをつけるのはいかがなものかと(笑

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「アニメ・コミック」カテゴリの記事

Comments

Thanks for finally writing about >斧を手にして法廷へ: アルクトゥルスの25度下

Posted by: mujeressexis imagenes | January 29, 2015 at 07:08 AM

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アハト・アハトと"なのは"といえば、本文中にちらりと出てきた"どくそせん"の表紙はヴィータに見えてしかたありません。

#まあ、あの事件に関しては加害者がドリルを使わなかっただけ幸運でした。
もし使ってたらこのブログのネタはグレン・ラカンになってた!?

Posted by: 頭文字O | September 23, 2007 at 10:45 AM

どうもです。加害者がアハト・アハトで爆殺しててもなのはが糾弾されたかもしれませんが。

それはSS違い(←セルフツッコミ(笑))。

Posted by: 鏡塵 | September 23, 2007 at 01:09 AM

お久しぶりでございます。
事件の原因がアニメ、ゲームであるという意見を見るにつれ、一番フィクションと現実の区別がついていないのは犯罪者ではなくマスコミではないのかと常々思う次第であります。

…もし加害者が魔法で殺してたらリリカルなのはStSがやり玉に挙がっていたであろうことは想像に難くありません。

Posted by: 頭文字O | September 22, 2007 at 11:55 PM

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