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Otaku from Anoter Planet

Ohnosan
・・・ただでさえバランスが取りにくいというのに(体型的に(笑))、衣装を他の作品のコスプレにしてしまったので(しかもコスプレだから髪の色とか変えられない・・・)、記号性が著しく低下してしまってだれだか判らなくなってしまっておりますが(泣)、一応、『グレンラガン』のヨーコのコスプレをしてる『げんしけん』の大野さん、ということで一つ(何がだ)。
『グレンラガン』は、2クールには本来収まらない規模のストーリーを無理やりに詰め込む、という密度がウリなのだと思うのですが、途中から感覚がマヒしてしまって、何が起こっても驚かなくなりました(笑)。いっそ爽快なまでの精神論を七五調の啖呵に乗せてたたみかける、というのは、戦略的なのだろうとは思いますが、ややあざとさを感じないでもありません。
まあ、進化論が人類の思想史上で果たした役割は相当大きかったのは確かでしょうけど(「古き良き法」が機能していた時代のヨーロッパ人は、昨日と同じ今日、今日と同じ明日が永遠に続く、と考えていたそうですし)。

この夏、シアトルに資料調査で赴いた際、街中の普通の書店(日本で言うとブックファーストみたいな感じ)に「MANGA」のコーナーがあったので覗いてみた。コーナーがあること自体はさほど意外ではなかったが、ラインナップを見てみたところ、どういうわけか『げんしけん』の7巻が平積みで(しかも一番手前に)置いてあったので、つい手にとってしまった・・・タイムリーなことに、7巻はアメリカから大野さんの友人のアンジェラとスーがやってくる話なので、英語のオタク用語表現が頻出してなかなか興味深かった(まあネットを散策すればいろいろ出てくるのだろうが)。
#他にも、なぜか『トライガン』とかが平積みに・・・まあ、一階のレジ前の一番目立つところには『カードキャプターさくら』が置いてありましたけど(笑
##タイトルに引用したのは、おそらく翻訳版で独自につけられた裏表紙の解説・・・「Can the club survive a visit from these ambassadors of otakudam without inciting an international incident?」とか書かれてます。ちょっと可笑しい(笑
特に文末に附されている訳注が、外部者から見たオタク用語の定義としてクリアカットであり、かえって日本語より判りやすいかもしれないという印象を持った。ちなみに、「腐女子」は「a female otaku who is a yaoi fan」「The kanji characters that make up the word fujoshi liteally mean "rotten woman"」、「ツンデレ」は「a type of anime/manga character」「It usually refers to a girl who starts out mean, and then suddenly turns sweet and lovey-dovey」と、結構正確に定義されている・・・ちなみに「総受け」の解説である「an emphatic term that means something like "total bottom"」は適切なのかどうか判断に苦しむ(その前に「受」は「the "bottom" of a homosexual yaoi couple」とあるが(笑))。
上記の点で、この巻で示唆的なのは第38話「こすけん(The cosplay club)」での大野さんと荻上の会話であろう。荻上の独白での「この私の恥ずかしい妄想」は「all my sick and twisted fantasies」と、「妄」の部分を強調した訳になっており、我々が日常このコトバを用いる際に、おそらく無意識に被せている意味のグラデーションはかなり直裁に剥ぎ取られている。ところが、これを大野さんが引き取って「それがどんな妄想か知りたいし」と述べる際には「these fantasies of yours」となり、「想」の部分に意味が拡散する(無論、先の文脈を踏まえているためではあるが)。「妄想」と「fantasies」が対応するコトバでありながら、微妙にニュアンスが使い分けられているということになる(無論これは、我々が日本語で「ファンタジー」と発話する際とも大きく含意を異にすることは言うまでもない)。翻訳の際、この種の困難は常に付きまとうが、そこでこそ言語の所与のありかたが再検証されるということにもなろう(『翻訳と日本の近代』)
・・・ちなみに大野さんの「激しく萌えちゃいましたし!」は「That totally caught my attention!」と訳されている。おそらく、ここにメタゲーム的な「萌え」は含意されていないだろう(笑

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Comments

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Tracked on March 13, 2008 at 02:32 AM

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