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September 2005

飽和する記号たち

moekote
この間イベントに行ったとき、「ニーソックス系オンリーイベント」なるものが開催される旨のチラシが入ってました。世の中の<萌え>記号の細分化は加速の一途を辿っているようですね。ちなみにここでいう「ニーソックス」には、膝下までのニーソックス・ハイソックス、膝上までのオーバーニーソックスに加えて、「太腿より半分以上」のストッキングが含まれるそうです(ちなみにガーターベルトは可、パンストは不可だそうな(笑))。
この間の『TVチャンピオン』で「アキバ王選手権」なるものが開催されていたが、さすがにテレ東、フジサンケイグループの生ぬるい描写とは違うレベルの「アキバ系」の選手たちがアキバ狭しと東奔西走していた。『奥様は魔法少女』をアイキャッチに使った台詞当てクイズ(当然声優御本人がガンガン登場(笑))を皮切りに、いつのまにやら恐ろしい数が発生していたメイド喫茶を遍歴するアキバディープスポットめぐり、さらには選手自身の自宅を訪問してその生態を余すことなくお伝えした上で、最終決戦は、明らかにアキバを嫌悪してやまない一般人の女性(一人はシブヤ系ギャル、もう一人はホステス)に無理やりなコンセプトのコスプレをさせるという、まあ良く考え抜かれた?一時間半の決戦であった。
#ネットの情報では、最終決戦の日はコミケと重なっていたので、真のオタクなら参加できないはず、というツッコミが多数見られたが(笑)。
イラストにしてみたのは、最終決戦の結果生まれた「ネコミミ・メイド・妹」の三つの要素をコテコテに盛り込んだ、というコンセプトのコスプレ(モデルさんが本気でイヤそうだったのが印象的だった(笑))。ちなみにベースは『Piaキャロットへようこそ3』のピンクver、これに『月詠』の葉月のネコミミ(多分)、『マリみて』の瞳子ばりのドリル、「絶対領域」の幅にこだわったオーバーニーソックスにガーターベルト、仕込み杖になっているモップ(よくこんなの見つけたな・・・)でお兄ちゃんを守る、という設定だった、ような気がする・・・「気がする」というのは、あまりに記号が過剰であるためにそのディテイールを把握しきれなかったからである。「データベース化」する<萌え>の対象たる記号は、ただ動物的に消費されるだけの対象であるというのが東浩紀の分析であるが、『デ・ジ・キャラット』のでじこを典型とするこの分析は、<萌え>記号が相互矛盾を起こさない、という前提があるものと思われる・・・はたして「アキバ王選手権」で重畳的に組合わされた<萌え>記号は飽和しないのだろうか。
#ちなみに記憶に頼ってしか描いていないので、細部は違っているかもしれません・・・正確に再現することが目的ではないので(笑)。

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小さいのに元気なのか/小さいから元気なのか

kana
まあ一般的に「ツインテール」といえばおおよそこんなタイプの娘さんになるのでしょう・・・ということで桜場コハル『みなみけ』から次女のカナ。『今日の5の2』もそうですが、この作者の使う台詞回しがわりと好きです。「どこの店のどんなケーキか詳しい話をうかがいたい」とか(あ、これチアキの台詞か)。おおよそ口語じゃないところが良いですね。
竹本泉の『よみきりもの』9巻所収「衝突コースの少女」の中に、「世の中のちんまい女の子って、なんでそうぐるぐるぐるぐる四六時中全力疾走してるんだよー」という台詞が出てくる。竹本泉が描く「ちんまい女の子」は、他の作品でもそうだが、「廊下どたたた」だったり「たったかどかーん」だったり、なんとなく小動物を思い起こさせるような造形になっていることが多いようである・・・そして、その多くが「ツインテール」に類した髪型をしているのは、ひとところに止まっていない小動物的な活発さを示す記号として適当であるということなのだろう。
#「衝突コースの少女」の渋沢栄美はポニーテールだが・・・スピード感はこの方がありそうだ(笑)。
このことは、キャラクターの造形においては、本来副次的な要素であるはずの「ツインテール」が、記号としてそのキャラクターの内面を規定する作用を持ち得る、ということを意味しよう。勿論、文学少女が大抵黒髪ロングヘアか三つ編みだったりすることからも判るように、髪型の記号性はある種自明のことではあるのだが、こと「ツインテール」に関しては、その記号としての作用がどんどん細分化している印象を受ける。ネタとしてウルトラ怪獣の「ツインテール」が存在したことがその促進を促した、という説もあるそうだが・・・このあたりは、どれくらい今の「オタク」層が自覚的にアイロニカルなスタンスをとっているのか、という問題にも接続するであろう。
#ちなみに私個人としては、「ツインテール」はまあ・・・嫌いではありません(笑)。

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マヨネーズとかチリソースとかが合うのだろうか

kanoko
なんとなく今回も打ち切りっぽい感じで終わってしまいました大石まさる『ピピンとピント』から、国境のシェルパ娘(ただし高所恐怖症)のカノコちゃん。色これで合ってるのか激しく不安ですが。もう少し長く連載が続いていたら、いろいろ宇宙話とかが展開したんじゃないかと思うのですが、そういえば『泥棒猫』も打ち切りだったっけな・・・まあ、次の連載に期待しましょう。
この間火焔樹さまとhirさまと一緒に飲み屋で話をしていた際「ツインテール」の話になったのだが、その際hirさまが「ツインテールはエビの味がする」という、私と火焔樹さまにとってはきわめてあたりまえの事実?を知らなかったので極めて驚いた。ちょっとぐぐってみると、この設定は今でも円谷プロの出版物できちんと言及されているそうなのだが、やはり世代の差があるのかもしれない。
#少なくとも『LADYリンクス』の中では常識扱いされていたと思うのだが(←例が偏りすぎか(笑))。
それはそうと、今言われる「ツインテール」は、どちらかというと高い位置で両横に髪を結ぶスタイルのことを示すもので、三つ編みはそこには含まれないようであるが、私の中ではこれもまた代表的な「ツインテール」の一部である(そういえば『市立鋳銭司高校放送部』では三つ編みを「ツインテール」と呼んでいたような)。もっとも、これは<萌え>の細分化の帰結として、「ツインテール娘」というカテゴリから「三つ編み娘」というカテゴリが分離したことを示すのかもしれない。少なくとも今「ツインテール」に化体されるイメージには、三つ編みが持っているややクラシカルなイメージはそぐわないようである(カノコちゃんなんかセーラー服にモンペ姿だ(笑))。今期何故か見てしまっているドラマ版『電車男』の中で、ツインテールが「オタクの電車に合わせ」た髪型、といわれていたが、これは例えば田村ゆかりなどのゴスロリ系ファッションをイメージしたものであろうか。男性の「アキバ系」ファッションがあまり見かけに気を配らない、というベクトルを持っているのならば、三つ編みはむしろこれとパラレルな髪型だということになるが、どういうわけか秋葉原で三つ編みの女性を見かけることはほとんど無い・・・もっとも、臨海地域ではわりと見かけるところからすれば、これは単に今の秋葉原の男女比の問題かもしれないが(笑)。
#そういえば高校の時、普段セミロングを少し後ろでまとめている後輩が、夜間観測(天文部だったので・・・)の時三つ編みにしてきて「女子高生のコスプレです」といってたのを思い出しました(笑)。

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