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化け猫は別に「動物化」してるわけじゃないな(表徴の<帝国>・3)

maya
本編ではないのだが、装丁が変わった最新刊の11巻の帯で紹介されている『LAWMANs』のアオリ「神武東征以来ページあたり最も弾薬消費量の多い作家」には笑った(笑)。『ジオブリーダーズ』はともかく話が難解で複雑に入り組んでいる上に、第1巻の連載時から飛躍的にデジタル技術が進歩してしまって、神楽やハウンドの装備がとんでもないことになっています・・・最初のころなんかお札は有線ケーブル、非常時の通信手段はポケベルでしたが、もはや隔世の感があります。
#ちなみにまやの得意料理はカルボナーラです・・・確かに35回連続はキツそうだ(笑)。
「日本のポストモダニストが好んで参照した」と東浩紀が紹介するアレクサンドル・コジェーヴの「動物化するアメリカ文化/スノッブ化する日本文化」という構図だが、実際に『ヘーゲル読解入門』にあたっている人はどれくらいいたのだろうか、とちょっと勘繰ってしまいたくなる位、同書の中の日本論は極めて特殊な位置に置かれている。同書でヘーゲルの『精神現象学』の第8章第3部に付された註(しかも第二版への註)によると、1959年にコジェーヴは日本に旅行した際にアメリカとの差異を感得して「ポスト歴史時代」の生活様式についての「意見を根本的に変えた」のだという(246頁)。コジェーヴの日本論もまた、バルトの日本論と同じく、オリエンタリズムの文脈にのっとった、極めて感覚的な文化論であるように思える。
#そもそも、ヘーゲルの言う「ポスト歴史」と、フランシス・フクヤマなどが主張する「歴史の終わり」には、相当な理解の差があるわけなのだが(笑)。
ちなみにコジェーヴが「日本特有のスノビズムの頂点」として例示するのは、能楽や華道や茶道であり、これらが本来的に上層富裕階級の文化であったにも関わらず、日本人は「すべて例外なくすっきりと形式化された価値に基づ」いて今でも生きているのだという。そして、西洋世界との文化交流の結果は西洋人を「日本化」へと導くだろう、というのが、コジェーヴの未来予想である。バルトの記号論的理解とは若干視点を異にするものの、これもまた、日本の<萌え>文化の記述と極めて親和性が高いことは確かであろう・・・PPGのリメイクが指し示すような「世界戦略」をも含めて(笑)。

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