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やはり決め手はヘッドドレス(ZUN帽)か(光は東方より・8)

kaguya-eirin1
前作の幽々子さま以上にボスキャラとしてのカリスマに欠けるとの声が多い輝夜・・・確かに描いてみるとちょっと特色に欠けるところがあるような。しかしこれは多分輝夜のせいではなくて、周囲のキャラが濃すぎるということなのではないかとも思います。あとは、おそらく偶然生まれてしまった「えーりん!えーりん!」のせいで永琳のキャラが立ち過ぎた、というのもあるでしょうなきっと(しかし実際描いてみると永琳はとてつもないカラーセンスである・・・一応、易経の思想にのっとったものなんだろうけど(笑))。それはそうと、弓と矢はアルテミスのアトリビュートを意識してるのかな。
以前のブログで、『永夜抄』における月のイメージの雑居性のようなことについて若干言及したが、『永夜抄』世界には、竹取物語にも端々に見られる中国(紅美鈴ではない念のため(笑))神仙思想の流入が、永琳を媒介としてかなり直裁に見られるように思う。周知のことだが、竹取物語には「五つの難題」の一つとして語られるものと、「不死の薬」との掛詞となっている富士山に見立てられた、物語の帰結となるものの二つの「蓬莱山」が登場する。このうち後者は、直接に徐福伝説と結びつくものであるが、『永夜抄』の物語構造においてはこの両者はおそらく矛盾無く結びついているのだろう・・・徐福伝説には、おそらく南方より流れ来る「マレビト」のイメージが重なるのだろうから、ひょっとすると『花映塚』の出世頭、ミスティア・ローレライの出自は案外、水妖としてのローレライの方なのかもしれない。スエズ運河はないだろうから喜望峰回りになるが(笑)。
#十中八九は「夜雀」・・・というか山田章博だとは思うが(笑)。
いずれにせよ竹取物語は、<実世界>-<月世界>という二元構造の中でこそ成立する物語であり、その周縁部に「五つの難題」(騎士物語における挿話としての「クエスト」にあたるだろうか)を配置し得るマージナルな領域が展開する構造を持っているが、『永夜抄』はそもそもが<実世界>とは無縁な衆生が住まう幻想境と<月世界>との関係の中で進行する上に、「五つの難題」は弾幕として物語内に回収されてしまう。断片としての西行伝説と桜のイメージが奇跡的に融合して新たな物語性を帯びることとなった『妖々夢』と比べると、実世界(育ての親)との切断、という部分にカタルシスの多くを負う構造を持つ竹取物語は、<東方>シリーズのイメージソースとしてはあまりに「物語」でありすぎたのかも知れない。

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