« <あんまりない>か<少ししかない>か<殆どない>か | Main | エスの系譜(ペインタを使いこなしてみる試み2) »

無敵のコモンセンス(ペインタを使いこなしてみる試み1)

yumi3
今日教えを請うて(火焔樹さま感謝です)自分が画像処理ソフトをいかに使いこなしていないか痛切に悟ったので、修行の意味を込めて過去に描いた絵に別の画材で色をつけてみました。もともと私はあまり絵が得意ではないのですが、アナログでも実は水彩画はかなり苦手だったのです・・・にも関わらずこれまで水彩で塗ってました(泣)。ちなみに今回はアニメ塗りを志向してアクリルを使用。
時節はずれで恐縮だが『マリアさまが見てる』について若干。TVCMでは「フツーの女の子」と紹介される主人公の祐巳、しかしその「フツー」こそ、この箱庭的な世界の中では最強の証存在なのだなあと『イン ライブラリー』を読了して思った次第(瞳子視線描かれる祐巳のあの台詞の選択は、私だったら言い回しを決定するのに多分小一時間はかかります(笑))。まあそもそも通常食べている米がコシヒカリな時点で日本人の平均的家庭から逸脱していることははっきりしているのだが、祥子さま(おお一発変換(笑))を初め祐巳を取り巻くタレントはクセがありすぎて、「フツー」の土台となっているコモンセンス、中村雄二郎流に言えば<共通感覚>に欠けるきらいがあるようである。上述したように、「箱庭的」なこの世界においては、<共通感覚>を醸成する周辺の枠組みは「善意」の方向にカリカチュアライズされているのだが、作者は巧妙なことに『ウァレンティーヌスの贈り物』において、<祐巳をとりまくタレント>-<祐巳>と<特殊>-<フツー>という構造を前提とした上で、この世界の<共通感覚>の基盤の一部として、祐巳が「フツー」に発揮する「善意」が実は戯画化されたものであることを、一般生徒の視点を導入することで示してみせている。
ヒネた大人としては、『マリみて』のメタフィクション性ともいえるこの構造に違和感は持たないが(笑)、仮に「少女小説」の王道としてあるべき読者の読後感を想定すると、本来感情移入の対象であるはずの主人公が実はその対象の埒外であることが明かされることに衝撃を覚える可能性はないだろうか、と余計な心配をしないでもない(笑)。
#しかし、やっぱりドリル優勢ですかね(笑)。

|

« <あんまりない>か<少ししかない>か<殆どない>か | Main | エスの系譜(ペインタを使いこなしてみる試み2) »

「アニメ・コミック」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/57426/2676080

Listed below are links to weblogs that reference 無敵のコモンセンス(ペインタを使いこなしてみる試み1):

« <あんまりない>か<少ししかない>か<殆どない>か | Main | エスの系譜(ペインタを使いこなしてみる試み2) »