超兵器図書委員長

またもや西川魯介ネタで申し訳ない。しかも描いてるの図書委員長じゃなくて保健委員長だし(笑)。というわけで今回のネタは山名沢湖『委員長お手をどうぞ』。「前代未聞の委員長オムニバス」、って、そりゃそうだろう(笑)。
通例、「委員長」といえば学級委員長のことを指すものと思われるが(名称は学校によって異なるらしい・・・生徒会と連携している場合は「中央委員長」などと呼称するようだ(竹本泉『むきもの67%』))、作中でも語られているように、学級委員長については一通りステレオタイプな人物像、もしくはそれを表象するイメージがある程度固まっているようである(作中では「きっちりした三つ編み」「ガリ勉メガネ」「ピン留めに膝丈スカート」「ちょっとだけきつめの目つき」が挙げられている)。ここで示されているのは、学校という特殊な権力空間において、「校則」という曖昧な上位規範を誠実に遵守し、学問という教育空間の規定の目的に適合的なライフスタイルを送ることを予定された「生徒」の姿である。
そうであるならば、作中第一話で示される「委員長=姫(王族)」の比喩はなかなかに意味深いものがあるようにも思われる。「しんどいときはお姫さまが国民に勅令を下していると思ってみる」というのは、市民革命以前の身分制社会における王権の支配を暗示しているのであろうから(そうであればここは正確には「国民」ではなく「臣民」であろうか)、委員長が振るう「権力」は、社会契約的な意味において「学生」が支えるものではなく、何か別にその権原が求められる性質のものなのかもしれない。例えば、学校という団体に帰属することと、「校則」という規範を遵守することは必ずしも等価ではない筈なのだが、我々はひょっとすると入学の際に自らの権利のいくばくかを委譲しているのだろうか?。
ちなみに第1巻では、学級委員長、図書委員長、保健委員長の他に、風紀委員長、体育委員長(ヒロインは副委員長)、美化委員長が登場する。保健委員長や美化委員長というのはこれまでなかなか無かったパターンであろう。今後の展開に注目したい。
#ちなみになぜ保健委員長を描いたのかというと、単に好みの問題である(笑)。最近こういう、後先考える必要の無い無条件な「元気」が眩しく見えるのである。あとは・・・まあ、あえて言えば背丈ですか(爆)。
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Comments
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委員長の権力における正統性が問題になるんですか! ウェーバー的な3分類をするなら、私も委員長の権力は、王権的=伝統支配に依る正統性があるってのは納得がいきます。
そんな中で、なんだか美化委員長がわりとカリスマ的だったりするので、ぐっときたりするわけです。はい(笑)。
風紀委員長の話が奇しくも語っているように、学校というのはわりと特殊空間ゆえに却って合法的支配による正統性ってのはイメージしづらいですね。
Posted by: 火焔樹 | December 31, 2004 at 01:03 AM