「モード」の源流(ネコミミルート)

前回の記事には実は二つほど選択肢がしかけれられていたのだが、さしあたって今回はこちらをチョイス。
「巷間のメイド少女にねこみみ・しっぽが付きがちなのも故無きことではない」と看破したのは西川魯介であったが(『野蛮の園』)、巷を今騒がせているのは『月詠』のOPであろう。実は本編はあまり見ていないのだが(吸血鬼ものだというのに・・・吸血鬼についてはまたいつか語る機会もあろうが、『ヴァンパイア戦争』の再版は売れているのだろうか)、OPは確かに良い出来である。
裏を取っていないのでなんともいえないのだが、今流布しているの「ネコミミ」のイメージの源流となっている作品としては、しばしば手塚治虫の「さらばアーリイ」が挙げられるようである。これは1981年の作品なのだが、私個人には、ネコミミを含めて今「萌え」文化において流通している記号の多くは、1980年代に吾妻ひでおが世に問うたものなのではないかという印象がある。上記は、OPが『逆転イッパツマン』と似ていることで有名な『ななこSOS』から採ったものだが(掲載は1982年)、ひょっとするとコレ以前の作品にも類似のイメージがあるのではないかという気もする。吾妻ひでおはまったくもってあなどれない作家なのである。伊達に谷山浩子の友人ではないといったところか(笑)。
作中ではこれは「にゃんにゃん・ななこ」として妖怪放送局のアイドルとなって売り出すときの姿なのだが(といってもわけわからんとは思うが(笑))、ななこが「妖怪」であることを示すという文脈で登場するものであり、ナンセンスな作品世界においてではあるが、実はそれ相応に必然性を持った姿なのである。『月詠』の葉月や『ぴたテン!』の小星など、最近では意味を持たされない「ネコミミ」もわりと多いようである(後者もよく見ていないので理由があったら教えてください)。現代の「ネコミミ」は、もはや独自の意味世界を開拓しているのかもしれない。ロラン・バルトだったらどう言うだろうか(笑)。
#なお、この項続きます(よせばいいのに(笑))。
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